ローソク足の見方は?ローソク足の見方や基本パターンについて分かりやすく解説!
こんにちは、ねこじです。
今回は、ローソク足の基本について解説していきます。
この記事では、
これらの疑問を解決していきます。
ローソク足は、株価チャートにおいて最も重要な情報なので、個別株投資をする方はぜひご覧ください。
株価チャートとは何かについて知りたい方は、まずはこちらの記事からご覧ください。
さっそくですが、ローソク足の見方について知っていきましょう。
まずは、ローソク足の超基本的なことについて見ていきます。
ローソク足とは、ある期間の株価の値動きを表したもので、「陽線」と「陰線」の2種類があります。
(この記事では、一日の値動きとして紹介します)
始値<終値の場合は陽線になり、始値>終値の場合は陰線になります。
- 始値:その日の最初についた価格
- 終値:その日の最後についた価格
- 高値:一日で最も高い価格
- 安値:一日で最も安い価格
株価が値上がりしたときは、陽線になり、株価が値下がりしたときは、陰線になるよ
前日よりも株価が上がったら陽線、下がったら陰線になるってことだね!
株価の値動きとローソク足の形を合わせて見ると、このようになります。↓
陽線は、このグラフのように、終値が始値を上回ったことを
陰線は、終値が始値を下回ったことを表しています。
一日の株価の値動きを、端的に分かりやすく表したのがローソク足なんだね!
その通りで、ローソク足を見れば、どういう値動きをしたかが、すぐに理解できるんだ。
ちなみに、始値と高値、終値と安値の差を表している、ぴょこっと出ている線のことを「上ヒゲ(うわひげ)」、「下ヒゲ(したひげ)」といいます。
また、始値と終値の差を表している、ローソク足の胴体の部分のことを「実体」といいます。
今後の解説で、これらの言葉は使われるので、覚えておいてください。
なんとなくは理解できたけど、そんなので大丈夫かな?
なんとなく分かってくれたら大丈夫だよ。これから色んなローソク足を見ていくから、直感的に分かるようになるよ!
ここからは、ローソク足の分類について見ていきます。
ローソク足の形には、大きく分けて3種類あります。
- 陽線
- 陰線
- 同時線
それぞれの特徴やそのローソク足から分かることを見ていきましょう。
陽線・陰線については、先ほど紹介しましたが、特徴をみていきましょう。
特徴の一つとして、「実体の長さ=値動きの強さ」というのがあります。
実体部分が長いローソク足を「大陽線・大陰線」、実体が短いローソク足を「小陽線・小陰線」といいます。(覚えなくていいよ!)
ローソク足の実体が、長いほど売り買いの勢いが強く、実体が短いと、売り買いの勢いが弱い事が分かります。
試しに、小陽線と大陽線の株価の動きを比較してみましょう。
小陽線は、始値と終値の差が少なめな一方、大陽線は、始値と終値の差が大きいので、より株価が上昇する勢いが強いことが分かります。
つまり、ローソク足の実体が長い大陽線は、株価の上がる勢いが強いことが分かります。
ですから、陽線・陰線を見る際には、必ず実体の長さに注目しましょう。
確かに、実体が長いほうが、株価の上下する勢いが強いことがわかるね!
株価の勢いの強さは、株を買うか売るかの判断材料になるから、覚えておいてね。
ローソク足の種類として、もう一つに「同時線」というものがあります。
この同時線は、始値と終値にほとんど同じ値段がつくことによって、実体部分がなくなっているローソク足のことをいいます。
同時線が出たときには、株価の値動きがあまりなかったり、株価の方向性が定まっていなかったりしていることが分かります。
同時線には、ヒゲのついた形によって4つのパターンがあります。
このように、同時線にヒゲがついたものにも種類があります。
これらの同時線の名前は覚える必要はありませんが、いずれも値動きの方向性が読みづらいときに現れるのが特徴だと知っておきましょう。
これらの同時線は、値動きの方向性が定まっていないときに出現しやすいと、覚えておこう!
ここからは、1本のローソク足のパターンについて、解説していきます。
ローソク足のパターンによって、株価の動きを読み取ることができるので、ぜひ知ってみましょう!
まずは、坊主です。
上ヒゲ・下ヒゲがほとんどないため、その見た目から坊主と呼ばれています。
この坊主は、陽線・陰線のパターンの中で、一番上昇・下落の勢いが強いものになります。
このパターンが出たときの、今後の値動きとしては、
陽線坊主⇒安値圏で発生した場合、上昇に転じる
陰線坊主⇒高値圏で発生した場合、下落に転じる
これらが考えられます。
坊主の例
寄り切り線は、勢いがある程度強いものの、高値・安値を記録したあと、反対方向への動きをして終わっているものになります。
基本的には、勢いが強いと見れますが、反対方向へ少し動いて終わっていることから、坊主よりは勢いが弱いものといえます。
寄り切り線の例
大引け坊主は、寄り切り線と逆のパターンで、安値・高値を記録したあと、強い勢いで動いていくものになります。
大引け坊主も基本的には、勢いが強いと見れますが、一度安値・高値を記録してから動いているため、坊主よりは勢いが弱いものといえます。
大引け坊主の例
カラカサは、実体が短く、下ヒゲが長いのが特徴です。
陽のカラカサ・陰のカラカサの共に、一度下げたあとに反発し、大きく値を戻しています。
陰のカラカサと比較して、陽のカラカサは、始値<終値であることから、より勢いが強いと見ることができます。
このカラカサが出現したときの動きとしては、
安値圏で発生した場合⇒上昇に転じる
高値圏で発生した場合⇒下落に転じる
これらが考えられます。
ちなみに、高値圏で出てくるカラカサは、「首吊り線」ともいわれます。
カラカサの例
トンボもカラカサと同じく、下ヒゲが長いのが特徴で、実体がなく下ヒゲだけがあります。
一旦下落したものの、反転して最終的には、始値まで値を戻しています。
このことから、トンボが出現したときの動きとしては、
安値圏で発生した場合⇒上昇に転じる
高値圏で発生した場合⇒下落に転じる
これらが考えられます。
トンボの例
トンカチは、実体が短く、上ヒゲが長いのが特徴です。
一度、大きく買われてから下落しています。
このトンカチが出現したときの動きとしては、
陽のトンカチ⇒高値圏で出た場合は、上昇傾向の終わりが見える、安値圏で出た場合は、上昇を示唆
陰のトンカチ⇒高値圏で出た場合は、下落を示唆、安値圏で出た場合は、下落傾向の終わりが見える
これらのことが考えられます。
トンカチの例
コマは、実体が短く、上下にヒゲがあるのが特徴です。
上下にヒゲがあり、始値と終値にあまり差がないことから、方向感のない動きをしていることが分かります。
このトンカチが出現したときの動きとしては、
陽のコマ⇒方向感がないが、陽線なので、若干上昇傾向にある
陰のコマ⇒方向感がないが、陰線なので、若干下落傾向にある
これらのことが考えられます。
コマの例
トウバ・十字線は、実体がなく、ヒゲが長いものになります。
基本的な考え方は、トウバ→トンカチ、十字線→コマと同じになります。
このトウバ・トンカチが出現したときの動きとしては、
トウバ⇒高値圏で出た場合は、上昇傾向の終わりが見える、安値圏で出た場合は、下落傾向の終わりが見える
トンカチ⇒ある程度の上昇・下落をしているが、始値=終値なので、方向感が全くない
これらのことが考えられます。
トウバ・十字線の例
最後に、1本のローソク足についてまとめてみます。
この表のように、大陽線が買いの勢いが強く、大陰線が売りの勢いが強いときに出現します。
トンカチ・トウバは、若干売りの勢いが強いときに、カラカサ・トンボは若干買いの勢いが強いときに出現します。
コマ・十字線は、方向性がなく、売り買いの勢いがあまりないときに出現します。
これらのローソク足の形は、何度も出てくるから、知っておいてね!
ここからは、2本のローソク足で構成されるパターンについて見ていきます。
2本のローソク足のパターンを知っておくことで、より株価の動きを読み取ることができるので、ぜひ知ってみましょう!
包み足は、1本目のローソク足の高値と安値が、2本目の実体の中に収まるものを指します。
この包み足のパターンとしては、
- 1・2本目とも陽線
- 1・2本目とも陰線
- 1本目が陽線、2本目が陰線
- 1本目が陰線、2本目が陽線
この4つが考えられます。
このうち、③は、1本目の上昇の動きを、2本目で大きく打ち消していることから、上昇局面でこの包み足が出ると、下落に転じると考えられます。
また、④は逆に、1本目の下落の動きを、2本目で大きく打ち消していることから、下落局面でこの包み足がでると、上昇に転じると考えられます。
③の包み足⇒上昇局面で出現すると、下落に転じることを示す
④の包み足⇒下落局面で出現すると、上昇に転じることを示す
包み足の例
はらみ足は、1本目のローソク足の実体に、2本目の高値と安値が収まるものを指します。
このはらみ足のパターンも、包み足と同じように、
- 1・2本目とも陽線
- 1・2本目とも陰線
- 1本目が陽線、2本目が陰線
- 1本目が陰線、2本目が陽線
この4パターンが考えられます。
このうち、③は、1本目の上昇の動きを、2本目で打ち消していることから、高値圏でこのはらみ足が出ると、天井をつけて、下落に転じると考えられます。
また、④は逆に、1本目の下落の動きを、2本目で打ち消していることから、安値圏でこのはらみ足がでると、大底をつけて上昇に転じると考えられます。
まとめると、
③のはらみ足⇒高値圏で出現すると、天井になって下落していく
④のはらみ足⇒安値圏で出現すると、大底になって上昇していく
これらが考えられます。
はらみ足の例
かぶせ線は、1本目が大陽線で、2本目の陰線が中心線を下回った場合を指します。
1本目で、大きく上昇したものの、2本目で1本目の半値を下回るほど、上昇の勢いを打ち消しているので、売りの勢いが強くなったと判断できます。
かぶせ線が出た場合には、
- 上昇局面で出現した場合は、天井をつけて下落していく
- 下落局面で出現した場合は、下落トレンドが継続される
これらのことが考えられます。
かぶせ線の例
切り込み線は、かぶせ線の逆で、1本目が大陰線で、2本目の陽線が中心線を上回った場合を指します。
1本目で、大きく下落したものの、2本目で1本目の中心線を上回るほど、下落の勢いを打ち消しているため、買いの勢いが強くなったと判断できます。
切り込み線が出た場合には、
- 上昇局面で出現した場合は、上昇トレンドが継続される
- 下落局面で出現した場合は、大底をつけて上昇していく
これらのことが考えられます。
切り込み線の例
差し込み線は、1本目の中心線を2本目の上ヒゲだけが上回ったものを指します。
2本目の陽線が一度、1本目の中心線を超えたものの、押し返されて終わっていることから、上昇の勢いが続かなかったことを示します。
このことから、下落トレンドの継続、もしくは上昇トレンドから下落トレンドへの転換が考えられます。
差し込み線が出た場合には、
- 上昇局面で出現した場合は、天井をつけて下落していく
- 下落局面で出現した場合は、下落トレンドが継続される
これらのことが考えられます。
差し込み線の例
窓開けは、1本目のローソク足と2本目のローソク足の間に、大きな間隔ができたパターンのことをいいます。
窓とは、このローソク足の間隔のことを表しています。
株式市場の取引時間外に、何か大きな株価が変動する材料がでたときに、この窓ができやすくなります。
このうち、上方向の窓開けをギャップアップ、下方向の窓開けをギャップダウンといいます。
この窓開けが出現した場合は、
- ギャップアップ⇒上方向への勢いが強い
- ギャップダウン⇒下方向への勢いが強い
これらのことが考えられます。
窓開けの例
窓埋めは、窓開けでできた間隔を埋める動きのことをいいます。
窓開けが発生した場合、近いうちに窓を埋める動きも発生しやすい傾向にあります。
ですから、窓開けが発生した場合は、
窓開けが発生→窓開けをした方向へ株価が動く→時間が少し経って値動きが落ち着く→窓埋めが発生
このような動きが予想されます。
窓埋めの例
ここまで、ローソク足の基本とパターンについて解説してきました。
個別株投資をする上で、ローソク足は非常に重要な情報なので、見方が分かるようになっておきましょう!
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一緒に、個別株投資をしよう!
今回は、ローソク足の基本とパターンについて解説しました。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。