高配当株の選び方は? 選ぶ基準や見るべきポイントを分かりやすく解説!
こんにちは、ねこじです。
今回は、高配当株の選び方について解説していきます。
この記事で、
これらの疑問を解決していきます。
「高配当株投資を始めたいけど、選び方が分からない」という方は、ぜひご覧ください。
そもそも高配当株投資とは何かについて知りたい方は、この記事からご覧ください。
高配当株はどうやって選んだらいいのかな?
高配当株の選び方には、様々なものがあるから紹介するね
高配当株の選び方には、様々な方法がありますが、その中でも特に重要な要素・基準を4つ挙げてみます。
高配当株の選び方には、主に上記のものがあります。
それぞれの基準について、詳しく見ていきましょう。
まずは、配当利回りです。
この配当利回りが、高配当株を選ぶうえで最も重要な要素です。
配当利回りは、前回の記事で紹介したよね
投資した額の何%が、配当としてもらえるかを表しているんだったよね
前回の記事でも紹介しましたが、重要なことなので、もう一度振り返っておきましょう。
配当利回りは、
配当利回り(%)=
1株当たりの配当金(年額)÷株価
で計算され、年間で投資額の何%が配当金としてもらえるかが分かります。
この配当利回りが3%以上の株を高配当株と呼ぶんだったよね
そうそう、よく覚えてるね
一般的に配当利回りが、3%以上の株を高配当株と呼びます。
4%以上になると、超優秀といってよいでしょう。
まずは配当利回りが3%以上の企業に絞って、探してみましょう!
- 配当利回りが3%以上
2つ目は増配傾向かどうかです。
増配とは、配当金を増やすことをいいます。
この増配が定期的に続いているかどうかが、高配当株投資では重要な基準になります。
なんで増配傾向にある企業はいいの?
増配傾向にある企業は、今後も増配する可能性が高いからだよ
増配傾向にある企業は、過去の実績から見て、株主に配当金として利益を還元しようという意識が高いです。
ですから、このような企業は、今後も配当金を増やしていく可能性が高いといえます。
確かに、株を買った後も配当を増やしてくれたらうれしいよね
しかも、増配を発表すると、株価も上昇しやすいよ
増配を発表した企業は、そのインパクトから、株価が上昇しやすい傾向にあります。
ですから、株式を売却したときの利益も大きくなりやすいです。
また、このような株主還元の意識が高い企業は減配(配当金を減らすこと)も少ないので、リスクが小さいといえます。
配当金が増えて、さらに株価も上がると最高だね
だから、増配をしてくれそうな企業を探すことが大事なんだよ
増配率を見よう
増配しているかどうかを確認するときには、まず増配率を見よう
増配率?
増配率とは、企業の配当金が前年と比べてどのくらい増加しているかを、割合で表したものです。
計算式はこのようになります。
増配率(%)=
1株当たりの配当金(年額)÷前年の1株当たりの配当金
例えば、A社の今年の配当金が1株当たり110円、前年の1株当たりの配当金が100円の場合、増配率は、110円÷100円=10%になります。
前年に比べて、配当金が10%増えたってことだね
増配率を計算することで、どのくらい配当金が変化しているかを知ることができるんだね
自分が検討している企業の増配率を計算してみましょう。
増配率の一つの目安は5%です。
5%を超えていれば優秀といってよいでしょう。
それ以外にも、増配率を他の企業と比較して、高いかどうかを比べることもできるよ
例えば、増配率が10%のA社と、増配率が5%のB社があるとします。
A社とB社を比較すると、増配という基準では、当然A社の方が優秀であると見ることができます。
このように、増配率に着目することで、企業の比較をすることができます。
同じような企業でも、配当金をより多く出してくれそうな企業のほうがいいもんね
配当金投資で最も重要なのは、配当金の多さだから、増配率から企業の配当金に対する意識を見よう!
- 増配傾向にある(増配率が5%以上だと最高!)
3つ目は、倒産リスクと無配リスクが小さいかどうかです。
高配当株投資で最も避けなければならないのは、企業の倒産と無配(配当が出なくなること)です。
株式投資では、投資した企業の倒産は絶対に避けなければなりません。
また、高配当株投資は、配当金をもらうことが前提の投資なので、業績の悪化等にともなう配当の停止も、必ず避けなければなりません。
ですから、業績が安定していて、倒産や業績が急激に悪化するようなことがない企業を選ぶ必要があります。
時価総額
でも、倒産するリスクが大きいかどうかなんて、僕にはわからないよ
そういう人はまずは、時価総額を見よう!
時価総額とは、企業の価値や規模を評価する重要な指標のひとつです。
時価総額が大きい企業ほど、経営が安定していて倒産リスクが少ない傾向にあります。
日本の時価総額ランキングトップ20を見てみましょう。
順位 | 銘柄名 | 時価総額 |
---|---|---|
1 | トヨタ | 48兆8065億円 |
2 | 三菱UFJ | 21兆5539億円 |
3 | ソニーグループ | 18兆0550億円 |
4 | キーエンス | 17兆2020億円 |
5 | 日立 | 16兆0471億円 |
6 | ソフトバンクグループ | 15兆4349億円 |
7 | リクルート | 14兆8238億円 |
8 | NTT | 14兆4789億円 |
9 | 三井住友FG | 14兆3530億円 |
10 | 東京エレクトロン | 14兆3234億円 |
11 | 三菱商事 | 13兆6904億円 |
12 | ファーストリテイリング | 13兆2348億円 |
13 | 信越化学工業 | 13兆1871億円 |
14 | 伊藤忠 | 12兆5967億円 |
15 | 東京海上 | 12兆0875億円 |
16 | 第一三共 | 11兆3979億円 |
17 | 任天堂 | 11兆0804億円 |
18 | 三井物産 | 11兆0287億円 |
19 | KDDI | 10兆1263億円 |
20 | 中外製薬 | 9兆9551億円 |
確かに、ここに名前があるような企業は倒産しなさそうだね
「数十年後も存在しているだろう」と思えるような企業を選ぼうね
時価総額の一つの目安は、1兆円、もしくは少し下げると5000億程度が目安といえます。
初心者の方は、まずは1兆円以上の企業から選ぶと失敗しにくいでしょう。
- 時価総額が5000億円以上、もしくは1兆円以上
配当金は、企業が営業活動を行って得た利益から出しています。
ですから、業績が良い企業であれば、増配する可能性が高くなりますし、減配のリスクが小さいといえます。
そのため、業績が伸びている企業を選ぶことが大切です。
業績が伸びているかはどうやって確認すればいいの?
売上高と当期純利益を確認しよう
業績の伸びを確認する際には、売上高と当期純利益を見てみましょう。
売上高からは、企業がサービスや商品を提供することにより、どのくらい稼いだかが分かります。
当期純利益は、1年間の事業活動で得られた利益から、仕入代金や人件費といったすべての経費や税金を引いた金額のことで、最終的な利益がどのくらいかが分かります。
この売上高と当期純利益が右肩上がりの企業を選ぶといいよ
過去5年や10年間の推移をチェックし、売上高と当期純利益が、なんとなく右肩上がりの企業を選ぶとよいでしょう。
多少のマイナスの年があっても、総じて右肩上がりであれば、問題ありません。
PBRが低い
また、企業の割安性を判断する指標として、PBR(株価純資産倍率)というものがあります。
このPBRが企業を選ぶうえでは、重要な指標になります。
割安ってどういうこと?
現在の株価が、企業の価値に対して、安いか高いかかどうかってことだよ
PBRを見ることで、株価が高いかどうかを客観的にみることができます。
以下のように計算されます。
PBR(倍)=
株価÷1株当たりの純資産
PBRは1.0を基準に、それより低ければ割安、高ければ割高と判断されます。
確かに、株価が安くなってる会社の株を買いたいもんね
あくまでも、一つの目安だから過信しすぎちゃだめだよ
- 売上高と当期純利益が、5年や10年単位で見て、右肩上がりで伸びている
- PBRが1.0以下、もしくは1.1、1.2程度
高配当株を選ぶ基準は理解できたけど、配当利回りや時価総額とかはどうやって確認すればいいの?
証券会社のサイトを確認するのが一番簡単だと思うよ
証券会社に口座開設すれば、様々な指標を確認できます。
今回紹介した基準もスマホから簡単に検索できるので、ぜひ口座開設してみましょう。
口座開設のやり方や手順については、こちらをご覧ください。
会社四季報でも簡単に確認できるよ
会社四季報だと、上場企業が一覧になっているので、最も簡単に確認できます。
また、様々な情報が掲載されているので、興味のある企業の様々な指標などを見てみるとよいでしょう。
今回紹介した選び方の基準はこちらでした。
証券会社のツールを使えば、このようなスクリーニングも簡単に行うことができます。
まだ、証券会社に口座開設をしていないという人は、先に口座開設から始めましょう。
次の記事では、高配当株投資を始める前に知っておくべきことを解説しています。
投資する高配当株が見つかった人は、ぜひご覧ください。
一緒に高配当株投資をはじめてみよう!
今回の記事は以上になります。
ここまでご覧いただきありがとうございました。