高配当株投資を始める前と始めた後に知っておくべきこと 必要な知識やテクニックを分かりやすく解説!
こんにちは、ねこじです。
今回は、高配当株を買う前に知っておくべき知識や、テクニックを紹介します。
この記事で、
これらを解説していきます。
高配当株を買う前に、必ずこの記事をご覧ください。
「高配当株投資とは何か?」や「高配当株の選び方」について知りたい方は、こちらの記事からご覧ください。
前回の記事で、高配当株の選び方を学んだから、もう買ってみていいのかな?
その前に、知っておいてほしいことがいくつかあるから、それを知ってから買ってみよう
実際に高配当株投資を始める前に、知っておくべきことがあるので、紹介します。
それぞれについて解説していきます。
1つ目の知っておくべきことは、NISAです。
NISAってなんなの?
NISAは株で得た利益にかかる税金が、かからなくなる制度だよ
NISA(ニーサ・少額投資非課税制度)とは、株の売却益や配当金にかかる税金が、非課税になる制度のことです。
本来、株式投資や投資信託への投資で得た利益には税金がかかります。
普通であれば、20.315%の税金が、配当金と株の売却益にかかります。
これがNISAを利用することで、非課税にすることができます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
高配当株投資でも、NISAを利用することが大事だから、必ず知っておこうね
確かに20%の税金がかかるのは大きいから、非課税にしておかないとね
高配当株投資で得られる利益として、配当金と売却益がありますが、普通はこの両方に税金がかかるので、ぜひNISAを利用して非課税にしましょう。
2つ目は分散投資です。
投資の基本的な考えとして、分散投資というものがあります。
分散投資をすることで、リスクを抑えながら投資をすることができます。
なんで、分散投資でリスクを抑えられるの?
有名な格言があるから、この格言から学んでみよう
有名な相場格言に「卵は一つのカゴに盛るな」というものがあります。
卵を一つのカゴに盛っていると、そのカゴを落としたときに、全部が割れてしまいます。
しかし、複数のカゴに分けて盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としても、残りは助かるので、影響が小さくなります。
投資も同じで、様々な資産に分散して投資を行うことで、一つの資産の価値が暴落したとしても、その影響を少なくできます。
確かに、分散しておけば、何かあった時のリスクを少なくできるね
だから、投資の世界では「分散投資が基本」といわれるんだよ
投資において大事なことは、大きなリスクを減らして、リターンをできるだけ大きくすることです。
リスクを減らすことが、リターンの大きさに繋がるので、分散投資をしっかり行いましょう。
高配当株投資の場合は、1つの企業ではなく、複数の企業に分散して投資することが大切だよ
複数の企業に投資しておけば、そのうちの1社に何かあったとしても、ダメージが少なくなるってことだね
高配当株投資の場合は、複数の高配当株に分けて投資するようにしましょう。
高配当株投資でも、リスクは極力低くしたいから、分散投資を必ず意識しようね
分散投資についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
3つ目は、権利確定日(基準日)です。
権利確定日?聞いたことないな
この仕組みを知らないと、どのタイミングで配当金を得る権利が得られるかわからないから、知っておこうね
権利確定日とは、株主の権利(配当・株主優待・株式分割・株式無償交付等)を取得することができる最終取引日のことです。
権利確定日に株を持っていると、株主名簿に名前が記載され、この株主名簿に記載されている人が、配当金をもらうことができます。
株主名簿を見て、誰に配当金を渡さないといけないかを決めるんだね
権利確定日は、決算期末(3月末、9月末など)や中間期末(6月末、12月末など)に設定されることが多いです。
実際に株を買う前に、自分が配当金をもらおうとしている企業の権利確定日を確認しましょう。
企業のHPには、必ず載っているよ
配当金の権利確定日は、企業のHPに掲載されています。
また、「〇〇(企業名)+権利確定日」で検索しても出てくるので、確認してみましょう。
権利付最終日までに株を買う
ここから少し複雑なんだけど、権利確定日に株を買ってもダメなんだ
どういうこと?
配当をもらう権利を得るには、権利付最終日までに株を買っておく必要があります。
権利確定日の2営業日前を「権利付最終日」といいます。
株を買った2営業日後が、株の受渡日(決済日)になります。
ですから、株主名簿に記載されるには、この権利付最終日の大引け(日本株は15時)までに株式を購入する必要があります。
とにかく、権利付最終日をまたいで株を持っていれば、配当金がもらえるってことだね
配当金がもらえないとショックだから、必ず知っておこうね
配当金をもらう場合は、必ず権利付き最終日(権利確定日の2営業日前)までに株を買って持ち越しましょう。
買った後に知っておくべきこともあるから、この機会に知っておこう!
買った後に知っておくべきこととしては、以下の3つが挙げられます。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
買った後に知っておきたいことの1つ目は、配当を再投資することです。
再投資ってどういうこと?
再投資は、得た配当金でまた株を買うことだよ
配当金の再投資とは、高配当株を買って得た配当金を、高配当株を買う資金に充てることをいいます。
再投資を行うことによって、より効率的にお金が増えやすくなります。
なんで、配当を再投資した方がお金が増えやすいの?
それは、複利の力を活かせるからだよ
複利とは、運用で得た利益を、元本にプラスして再投資することで、その合計金額をもとに利益を得る方法です。
複利は「利益がさらなる利益を生む」仕組みで、得られる利益が毎回増加していきます。
確かに、投資額が多ければ、同じ配当利回りでも、お金の増える額が大きくなるよね
もちろん、「配当金を他に使いたい」という人は、無理に再投資する必要はないからね
複利の効果について、もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
2つ目は、暴落時や下落時の対処法や心構えです。
株式市場では、数年に一度、大きな株価の下落が起きます。
ですから、あらかじめ暴落に備えて、どのように行動すればいいかを考えておく必要があります。
株式市場の大きな下落としては、以下のようなものがあります。
年月 | 名称 | 下落率 |
---|---|---|
1929年10月 | 世界恐慌 | 89% |
1973年10月 | オイルショック | 45% |
1987年10月 | ブラックマンデー | 35% |
2000年4月 | ITバブル崩壊 | 36% |
2008年9月 | リーマンショック | 53% |
2020年2月 | 新型コロナショック | 35% |
じゃあ、こういう時にどう対処すればいいの?
高配当株投資の場合は、簡単に株を売ってしまわないことが大切だよ
暴落時には、どこまで株価が下がるか分からないという恐怖から、株を売ってしまいたいという気持ちになりやすいです。
ですが、長期的に見ると、株価は右肩上がりで上がっていくのが前提で、過去を見ると必ずそのようになっています。
確かに、一時的な下落はあっても、長い目でみれば、右肩上がりで上昇しているね
ですから、長期投資が基本の高配当株投資の場合は、恐怖を感じても簡単に売ってしまわないことが大切です。
むしろ、下落すると株価は安くなるので、株を買い増すことを検討してみてもよいかもしれません。
3つ目は、業績を定期的に確認することです。
業績の悪化は、配当金の多さに影響し、減配が起こる可能性が高くなります。
ですから、業績を定期的に確認して、問題がないかをチェックする必要があります。
業績は何をどうやって確認すればいいの?
基本的には、決算を見ればいいよ
上場企業は、3カ月ごとに決算を発表することを義務付けられているので、必ず3カ月毎に決算資料を確認することが大切です。
決算の中で見るべき部分は、前回の記事で紹介した、売上高と当期純利益です。
これらが、大幅に減っていないかどうかを確認しましょう。
それから、配当金の実績と予想に関しても、必ず見るようにしましょう。
前回の「高配当株の選び方」の記事で紹介されていた基準を、満たし続けているかを見ればいいんだね
また、決算以外でも、重要な情報については、公表が義務付けられているので、定期的に企業のHPのIR情報を確認するようにしましょう。
株を買った後も、たまにでいいから、問題がないか確認しておこうね
これで、高配当株投資を始めるために必要な最低限の知識は、全部紹介したよ
ここまでの記事で、高配当株投資を始めるために必要な知識を解説してきました。
必要最低限の知識は全て解説したので、次は実際に株を買って、高配当株投資をはじめてみましょう。
証券会社に口座を持っていない方は、まずは口座開設から始めましょう。
口座開設のやり方や手順については、こちらで解説しています。
一緒に高配当株投資をはじめてみよう!
今回の記事は以上になります。
ここまでご覧いただきありがとうございました。