【チャートパターン】保ち合いとは?特徴やパターンから分かることを丁寧に解説!
こんにちは、ねこじです。
今回は、チャートパターンである保ち合いについて解説していきます。
保ち合いは、チャートパターンの中でもかなり有名で、頻繁に出現するので、この機会に知っておきましょう。
「ローソク足の基本が分からない!」という方は、まずはこちらの記事からご覧ください。
保ち合い(もちあい)とは、株価が一定の範囲内で動いている状態のことをいいます。
レンジ相場ともいわれ、相場のトレンドがほぼ横ばいで推移している状態です。
この保ち合いには様々な種類があり、
- トライアングル(三角保ち合い)
- ウェッジ
- フラッグ
- ボックス
これらが、保ち合いの種類として挙げられます。
この記事では、この4種類についてそれぞれ解説していきます。
トライアングルは、株価の上下の幅が徐々に狭くなっていき、三角形のようになるパターンで、三角保ち合いともいわれます。
このトライアングルにも種類があり、
- 均衡の三角保ち合い
- 強気の三角保ち合い
- 弱気の三角保ち合い
これらがあります。
均衡の三角保ち合いは、ペナントやシンメトリカルトライアングルとも呼ばれ、買いと売りの圧力が拮抗しているパターンです。
株価の高値と安値がどんどん近づいてきて、収束していくような形になります。
このパターンでは、株価が抜けた方向に大きく動く傾向があります。
強気の三角保ち合いは、アセンディングトライアングルとも呼ばれ、買いの強さのほうが優勢なパターンです。
三角形としては、上辺が水平に近く、下辺は安値が切り上がっているので、上に上昇していくような形になります。
このパターンでは、投資家たちが強気で買いを入れているため、上辺を上抜けると、一気に買いが入り、急激に上昇していくことが考えられます。
弱気の三角保ち合いは、ディセンディングトライアングルとも呼ばれ、売りの強さのほうが優勢なパターンです。
三角形としては、上辺が安値が切り下げており、下辺は水平に近いため、下に下落していくような形になります。
このパターンでは、投資家たちが弱気になっているため、下辺を下抜けると一気に売られて、下落していくことが考えられます。
ウェッジは、トライアングルから派生した形で、三角形の上辺と下辺の両方が角度をつけて、幅を狭めていくパターンのことです。
このウェッジには、
- 上昇ウェッジ
- 下降ウェッジ
この2種類があります。
上昇ウェッジは、三角形の上辺の角度よりも下辺の角度のほうが強くなっているパターンです。
高値の切り上げ幅が徐々に狭くなっているので、買いの圧力がだんだん弱くなっていることが分かります。
ですから、三角形の下辺を下抜けた場合に、大きく下落していくことが考えられます。
下降ウェッジは、三角形の上辺の角度よりも下辺の角度のほうが強くなっているパターンです。
安値の切り下げ幅が徐々に狭くなっているので、売りの圧力がだんだん弱くなっていることが分かります。
ですから、三角形の上辺を上抜けた場合に、大きく上昇していくことが考えられます。
保ち合いの形状で、旗のように平行な2本のラインの中で、株価が値動きするパターンを「フラッグ」といいます。
このフラッグには、
- 上昇フラッグ
- 下降フラッグ
この2種類があります。
上昇フラッグは、上昇局面で出現した、2本のラインが下向きのフラッグのことをいいます。
上昇フラッグは、トレンドの中盤に出現しやすく、利益確定の売りなどが入ったことで、一時的にトレンドが中断していることを意味します。
この上昇フラッグの上辺を、株価が上抜けると、上昇トレンドが継続していることが確認できるため、多くの買いが入りやすくなります。
ですから、上昇フラッグは出現した場合は、上辺の上抜けに注目しましょう。
そのような意味で、この上昇フラッグは一つの買いサインといえます。
下降フラッグは、下落局面で出現した、2本のラインが上向きのフラッグのことをいいます。
下降フラッグは、トレンドの中盤に出現しやすく、利益確定の買いなどが入ったことで、一時的にトレンドが中断していることを意味します。
この下降フラッグの下辺を、株価が下抜けると、下落トレンドが継続していることが確認できるため、多くの売りが入りやすくなります。
ですから、下降フラッグは出現した場合は、下辺の下抜けに注目しましょう。
そのような意味で、この下降フラッグは一つの売りサインといえます。
ボックスは、水平に引かれた2本のラインの中で、株価が値動きするパターンです。
いわゆる「レンジ相場」と呼ばれるもので、相場の方向性が定まっていない場合に出現します。
そのかわり、ボックスの中から上下いずれかに抜けた場合(このことをブレイクという)、相場のトレンドが決まったという合図なので、ブレイクした方向へ大きく株価が動くと考えられます。
ですから、ブレイクした場合は、新規で買い・売りをいれることが手段としてあります。
また、もともとポジションを持っている場合も、ブレイクしたことを基準に、売り買いの判断をすることができます。
ここまで、保ち合いについて解説してきました。
個別株投資をする上で、ローソク足は非常に重要な情報なので、見方が分かるようになっておきましょう!
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今回は、保ち合いについて解説しました。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。